志賀高原周遊ルート

スタートして最初に目指すのは野沢温泉村です。そこから標高差約900m約15㎞のヒルクライムが待ち構えています。かなりキツイ坂ですが、その先には夏でも涼しい標高1650mの毛無山山麓に広がる上ノ平高原が。ブナの原生林に囲まれた森の中を走る道が続き、木漏れ日や鳥のさえずりの中を新鮮な空気をいっぱいに吸いこんで走れるまさに天国のような区間。カヤの平高原から県道502号（奥志賀高原栄線）を経て志賀高原へと走り抜けましょう。
この県道502号は、清流・雑魚川と並走する人気ルートです。国立公園でもある美しき志賀高原の大自然を満喫すると同時に、強者たちがこぞってエントリーする「志賀高原ロングライド」のレースコースにも採用されているように、走りごたえもたっぷりで、抜群の爽快感と大きな達成感が得られるのも魅力です。

この後ルートは志賀高原から中野市街地へと一気にダウンヒルしますが、その前に、サイクリストの聖地と呼ばれる渋峠に足を伸ばしてみるのもおすすめです。峠には日本国道最高地点を示す標高2172mの文字が刻まれた石碑が建ち、そこからの眺めは文句なしの絶景です！
上ノ平高原までの“激坂”を走破した後に峠を目指すには体力・気力が必要ですが、サイクリストなら一度は挑戦しておきたい代表的スポットを外すのはやはり惜しいですよね。それに、志賀高原は盛夏でも気温20〜25℃と快適で、季節には高原の花々が目を楽しませてくれます。そんな魅力も楽しみに、余裕がある方はぜひともチャレンジを。

飯山市から野沢温泉村と栄村を経て志賀高原のある山ノ内町から中野市、そして飯山市へ。信号のない林道を気持ちよく走り抜けることのできる高原がメインのロングライドは、北信濃の5市町村を網羅する本格コース。獲得標高差約1000mと、経験豊かなアスリートにも満足いただけるルート設定です。防寒着や水分、行動食、修理キットなど装備の準備や体調管理をおこないチャレンジしてください。
なお、ショートカット時のゴンドラやバスの利用については、事前に問い合わせのうえ、上手にご活用ください。同じルートでも景色の見え方や風の感じ方が変わって、楽しみ方も広がるに違いありません。