紅葉の信越 北国街道を巡るおすすめモデルコースをご紹介!
歴史ロマンに思いを馳せながら行く おすすめウォーキング&サイクリングコース
掲載日:2021年9月17日(2022年11月4日 更新)
北国街道(ほっこくかいどう)という古の街道をご存知でしょうか?
江戸幕府によって整備され、追分(おいわけ 現在の軽井沢町付近)で中山道から別れ、善光寺、越後(新潟県)の高田を経て、直江津で北陸道に合流するまでの35里、約140kmの街道で、五街道(東海道・中山道・甲州街道・日光街道・奥州街道)に次ぐ街道として重要視され、大いに栄えました。
佐渡の金山で産出した金「御金荷(おかねに)」を江戸に運ぶ『金の道』として、また加賀前田家の参勤交代に利用された「百万石の大名行列」の道としても知られています。
この歴史ある北国街道、今回は長野県飯綱町を起点とし、信濃町を通り抜け新潟県妙高市まで北上する見どころ満載のルート(牟礼宿〜野尻宿〜関川関所)を地元スタッフがご紹介します。
「牟礼駅から森の中、田んぼの中を通り抜け、ゆっくりと景色を楽しみ、おいしい空気をすいながら楽しんでみてください。当時の街道の雰囲気を感じられるはずです。トレッキングで楽しむのも良し!サイクリングで楽しむのもよし!休憩がてら電車に乗ってみるのもよし!様々な表情を見せる北国街道を地元目線から紹介しますので、ぜひ参考にしていただき、お客様自身でコースを選択して、それぞれの楽しみ方を作ってみてください。」(スタッフ談)
それではスタート!
▼ルートMAPはこちら
「美しい日本の歩きたくなるみち 500 選」小玉古道(こだまこどう)を歩く
牟礼駅から古間駅までのルート
※所要時間:のんびり散策しながらのトレッキング およそ 2 時間半~3 時間程度
旅の起点は長野県飯綱町にある、しなの鉄道北しなの線 牟礼(むれ)駅。
若干の坂道はあるものの、比較的歩きやすい道のり。玉蓮寺を過ぎ、小玉坂に差し掛かりますが、小玉坂は北国街道では、碓氷峠に次ぐ急坂といわれた難所。振り返ると小玉地区の眺望が楽しめます。
ここから10 分ほど歩くと「古道と新道の分岐」と説明板があります。
おすすめは右に進む江戸時代からある古道。地元、小玉こどう会の皆様が年3回の下草刈りなど手入れをしていただいているので、安心して歩けます。
道には看板があるのでわかりやすいです。
少し高い位置に観音平石仏群があります。
遥か下の方に、しなの鉄道の線路が見えます。 資料などには「ジャカン崖」とありますが、旧道からは崖の上だろうな、という認識しかできません。
下から見るとこんな感じです(牟礼駅から古間駅の間を電車に乗ると進行方向左手側に見えてきます)。このような道を進んでいきます。
10 分ほど歩くと新道と合流し、ここからは舗装された道になります。
このまま黒姫駅まで歩いて行くこともできますが、今回はのんびり古間駅から黒姫駅まで電車に乗るルートをご紹介します。
古間駅に到着。電車は一時間に約1本間隔です。
無人駅なのでお乗り間違いのないように。黒姫駅方面へ向かうには下り電車にご乗車ください!
黒姫駅からはレンタサイクルでサイクリングに挑戦!
黒姫駅から関川関所までのルート
さて、黒姫駅まで到着しました。
だいぶ元気ありあまってるよ~って方は歩いて向かってみてもいいですし、ちょっと風を感じながら行こうかなという方は自転車という方法もあります!
今回は黒姫駅で自転車をレンタルして、妙高高原駅で乗り捨てサービスを利用してみましょう。
▼信越自然郷レンタサイクル乗り捨てサービスとは
エリア内の拠点施設でレンタル・返却可能!
自転車レンタル代とは別に乗り捨て料をお支払いいただくことで、近隣の観光スポットでの乗り捨てが可能なサービスです。復路の体力や時間を気にすることなくルートを選択できて、片道だけお手軽にレンタサイクルをご利用いただくことができます!帰りはバス、列車で楽々移動。ぜひご利用ください。
信州しなの町観光協会
長野県上水内郡信濃町柏原2692−12 営業時間:9:00〜17:00 定休日:水曜日 TEL:026−255−3226 |
黒姫駅からのルートは、もうひたすら国道18号を妙高方面に進むのですが、せっかくなので黒姫駅周辺のおすすめ立ち寄りポイントをご紹介します。
◎立ち寄りポイント『小林一茶旧宅』
信濃町は三大俳人といわれる「小林一茶」のふるさと。一茶は65年の生涯をここ一茶旧宅で閉じたと言われており、現在はその建物が一茶が住んでいた当時の姿として復元されています。
◎立ち寄りポイント『一茶記念館』
一茶記念館では、一茶の生涯をたどりながら貴重な一茶作品を見ることができます。
一茶のふるさとである柏原宿の様子や、一茶に関する資料なども展示されています。
隣接する小丸山公園内の俳諧寺には、一茶像の背景に紅葉が映えるフォトスポットが!必見です。
さて、ルートに戻ります。国道沿いを妙高方面へ進んでいくと、右手に「野尻一里塚」の看板。
一里塚は、江戸時代のはじめ、江戸の日本橋を起点として主要な街道の一里(3.9km)ごと、両側に作られました。
塚の上には、榎や末・桜などが植えられ、旅の目印となっていました。
おすすめ写真スポットは、ナウマンゾウの親子像。ぜひ黒姫山をバックに写真を撮ってみてください。
さらにトンネルを抜けて坂道をずっと登っていくと「関川関所」の案内板が。しかし、案内板通りに左手に入るとまたまた少し激しめの坂道です!
意外と車通りもあるので気を付けて進んでくださいね~。川が見えたらあと少しです!!
到着!ここまでくると感動ですね!この橋を渡ると、いよいよ関川の関所を復元した「道の歴史館」です!!
いよいよ旅はクライマックス!関川の関所に到着
「北国街道 関川関所 道の歴史館」は北国街道の要衝であった関川の関所を当時のままに再現しています。館内では、貴重な文献資料やジオラマや、当時の旅や大名行列の様子が分かる資料が展示されています。また、大画面の街道シアターでは、3本のミニ映画が上映されており、当時の関所の様子を再現した映像を見ることができますので、是非ご覧ください。
レンタサイクルを乗り捨てる妙高高原駅はすぐそこなのですが、せっかくなのでもう少し周辺観光を楽しんで、お土産を買いに行ってみましょう。
「妙高山麓直売センターとまと」には新鮮な野菜がずらりと並びます。店名にもなっている、地元大洞原で採れた高原トマト(正直オススメです)も買うことができますので、是非一度食べてみてください!食堂も併設されており地元の野菜を使った料理を楽しむことができますよ。
「関山神社」は妙高山の里宮で、奈良時代の和銅元(708)年に裸行上人が開山したと伝えられています。関山神社宮殿は、2018年3月27日に国の登録有形文化財(建造物)に指定されました。関山神社の龍旗は、上杉謙信から下賜されたものと伝え、縦72、横53センチ、赤地羅紗に上り龍、下り龍の青龍を金糸・銀糸で刺繍したもの。境内には旧関山宝蔵院庭園があり、山岳信仰の庭園であるこの場所から見る妙高山の雄大な眺めは最高です。復元によって当時の姿を取り戻した庭園にぜひ足を運んでみてください。
妙高高原駅に隣接する妙高高原観光案内所に戻ってきました。黒姫駅で借りたレンタサイクルをここで乗り捨てして、ゴールです!
お疲れ様でした〜!!
妙高高原観光案内所
新潟県妙高市大字田口309-1 営業時間:9:00~17:00(無休) TEL:0255-86-3911 |
北国街道を巡る旅、いかがでしたか?
きつかった~。まだまだいけるよ~。いろんな声があると思いますが、これを機に北国街道を知っていただけたこと、私ども地元スタッフはとてもうれしく感じます!
北国街道だけじゃなく、信越エリアにはまだまだ楽しめるトレッキングコース、サイクリングコース、アクティビティがありますので、ウェブサイト内をチェックしてみてください!