ヒルクライムの聖地『渋峠』普段自転車に乗らない人でもE-BIKEなら到達できるか!?
こんにちは。実は信越エリアへ移住するまであまり自転車に乗ったことがなかった地域おこし協力隊の佐川です。(今はほぼ毎日乗っていますよ!)
新緑が美しい季節。ある日、志賀高原にドライブした時にサイクリストが多く坂を上ってくるのを見かけたんです。目指していたのはヒルクライムの聖地と呼ばれる「渋峠(しぶとうげ)」。日本国道最高地点であることで知られ、標高は2,172m。車でのドライブやバイクでのツーリングにも人気のスポットです。
天の声
「みんな苦しそうに登っているけど、E-BIKEならあなたでもラクラク登れるんじゃない!?」
E-BIKEとは?
一般的な電動ママチャリとは違い「スポーツバイクをベースにした」電動アシスト付き自転車。 クロスバイクやMTBなどのスポーツタイプから、最近ではミニベロのようなスタイリッシュなモデルも発売されています。
ここ信越エリアは山道がたくさんあるので、なかなかサイクリングにチャレンジできなかったり、遠出できなかったりした方もいたと思いますが、E-BIKEがあれば心配無用。100kmを超えるロングライドにも対応しているバッテリーを搭載しているE-BIKEもあるのでハードルがグッと下がりました。
確かにこれまでE-BIKEで色々な坂を登ってみたけれど、全てバッテリー残量を使い果たさずにクリアしてきたなぁ。
うーん、でも今回はヒルクライムの聖地。万が一到達できなかったら嫌だから、あの人達に実験台になってもらおっと。
道の駅ファームス木島平から『渋峠』を目指します
と、いうわけで集まっていただきました。信越遊びの達人(いわゆるローカル、地元の人)。
JR飯山駅から少し離れた、木島平村にある「道の駅ファームス木島平」で、E-BIKEのレンタルをします。
今回はマウンテンバイクタイプのE-BIKEをチョイス!
ちなみに途中で車移動とかはあり得ません。これは100%ガチ企画です!笑
ヒルクライム後は自力でここまで戻ってきて実験終了です。
(過去にもガチなチャレンジ企画をやっております。ご興味ある方はこちらの記事もご覧ください。)
8:30 チャレンジSTART!!
★今回のルート★
Google MAP
多くのサイクリストは「道の駅北信州やまのうち」まで車で来て、そこから渋峠を目指していますが、我々は当然地元から出発。せっかくなので景色の良い中野市の見晴らし街道を通り、志賀高原へアタックするルートを選びました。
走行距離(予定)は、80kmオーバー!
獲得標高は、なんと2,000mオーバー!!
これは本格的なサイクリストのコースですね!!
湧き水が飲める『谷厳寺』
ちょうどいいところに山からの湧き水を飲むことができるスポットがあります。中野市にある谷厳寺(こくごんじ)は桜や紫陽花などのお花スポットとしても有名です。ちょっと休憩。。。
と思ったら、既に別のサイクリストが。おや。この人も信越遊びの達人ですね。
マルチロマンサー浅野さんではありませんか。ロードバイクでサイクリングですか?
「どこに行くの?」
「志賀高原につけ麺食べに…」
「えっ奇遇だね!」
旅は道連れ。共に渋峠を目指すことに。
9:20『道の駅 北信州やまのうち』に到着
ヒルクライムの聖地 渋峠にアタックするサイクリストのスタート地点として人気の「道の駅北信州やまのうち」。
おや。もう一人サイクリストがいますね。
これでタレントは揃いました。アタックメンバーを整理しましょう。
・木島平からスタート よく自転車に乗っている人(E-BIKE:マウンテン)
・木島平からスタート 普段自転車に乗らない人(E-BIKE:マウンテン)
・飯山駅からスタート 信越遊びの達人(人力:ロードバイク)
・山ノ内からスタート 自転車久しぶりだけどスポーツ系地元人(E-BIKE:クロスバイク)
人力ロードバイクは想定外のキャスティングですが(笑)果たして、全員でゴールまで辿り着くことができるのでしょうか…!?
ヒルクライム開始。平均斜度7.0%の坂をひたすら登る。
まずは最初のランドマークとなる『志賀高原山の駅』を目指します。
10:45 『志賀高原 山の駅』到着(標高1,479m)
志賀高原の玄関口「山の駅」に到着したら、
なんと!つけ麺で有名な大勝軒がOPENしていました!
昨年11月に一の瀬ファミリースキー場にOPENした山ノ内大勝軒ですが、山の駅で夏季営業をスタートしたそうです。達人が目指していたのは、ここだったんですね。
夏のドライブやツーリングのライダー、そしてサイクリストにも人気のランチスポットになること間違いなし。志賀高原に来たら是非お立ち寄りを。
山ノ内大勝軒営業時間:11:00~17:00 定休日:毎週火曜日 |
まだまだ坂を上り次に目指すは横手山。
早々とランチを済ませてエネルギー補給したサイクリスト一行。完食して達成感に満たされていますが、ここで下山は許しません。目的地まではまだ残り13.2km、標高差は693mあります。
ささっ、体が重いとか言ってないで、はりきって行きますよ!
12:00 志賀高原山の駅 出発
標高1,500mの世界は絶景だった!
普段は車であっという間に通り過ぎてしまう道も、自転車の速度で走ると今までと違った景色に見えてきます。
上信越国立公園に指定されている志賀高原内は、下界とは違う爽やかな高原の風景が続きます。
サイクリストが「死ぬまでに一度は走りたい」理由がわかってきました。
むむ、今まで晴れていたのに急に天気が悪くなってきたぞ。
13:00 横手山スカイレーターのりば 到着(標高2,100m)
雲行きが怪しい&暴風が吹いています。写真では全く伝わりませんが、かなり強烈な風。
と、ここでショッキングなニュースが入ってきました。
なんとE-BIKE(マウンテンバイク)のバッテリーがカラッポに!!さすがに木島平からは距離があったか。
ここからは自力で行くしかありません。ゴールである国道最高地点までは残りわずか。
さぁ果たして辿りつくことができるのか!?
GOAL!日本国道最高地点 到着(標高2,172m)
やりました!13:22 無事に全員でゴール!
見てください、この素晴らしい絶景…
猛烈な風と濃霧で何も見えません。
ガチ企画なので絶景写真がないことをお許しください。苦笑
これは天気が良い日にもう一度リベンジしなければなりませんね。
※天気の良い日に撮影していただいた、日本国道最高地点石碑からの絶景がこちら。
全然違う世界。こんなに素晴らしい道をライドしていたとは!渋峠は天空の峠で間違いなかった!
下山する前に休憩タイム。
ひとまず横手山まで戻ってきたサイクリスト一行。いやはや凄い風だった…。
そんな状況でも立ち寄り休憩できるスポットがあるのが嬉しい志賀高原。今回は『2307スカイカフェ』で一息つきます。
こんなに標高が高い所にもちゃんとカフェを用意していただき感謝です。
2307スカイカフェ長野県下高井郡山ノ内町 志賀高原のぞき 横手山スカイレーター 麓の喫茶店 営業時間:9:00~18:00 定休日:無休 |
帰路は待ちに待ったご褒美ダウンヒル♪
もうE-BIKEのバッテリー残量なんて関係ありません!あとはひたすら下るのみ!
車の往来に気をつけながらぐんぐん坂を下っていきます。
こうしてあっという間に「道の駅北信州やまのうち」に戻ってきました。
下界は天気がいいですね…。
気になる山ノ内スタートのE-BIKEバッテリー残量は?
残り11%!素晴らしいペース配分!
これで実験結果が出ました。
今回のまとめ
Q: ヒルクライムの聖地『渋峠』普段自転車に乗らない人でもE-BIKEなら到達できるか?
A: 「道の駅北信州やまのうち」スタート(走行時間2h45m/片道27km)であれば(うまくペース配分すると)到達できる。
「道の駅ファームス木島平」からスタート(走行時間3h45m片道44km)すると(普通の人は)最後までバッテリーがもたない可能性大。
※走行時間・距離はおおよそです
ちなみに、通常のサイクリングだと70~100kmの走行であれば十分にバッテリーは持ちますのでご安心を!
今回の坂はそのくらい過酷だった…ということですね。さすが、ヒルクライムの聖地!
また標高の高いエリアでは気温が下がりますので、上着などの準備もお忘れなく。(下界と10度以上の温度差があることも!)
サイクリストの皆様、お疲れさまでした。
にしても、ここまで一切触れることがありませんでしたが、人力で渋峠まで上れてしまう達人…半端ない!
それではまた次のチャレンジ企画でお会いしましょう(注:本当はそういうコーナーではありません)。
最後までお読みいただき有難うございました。
▼今回E-BIKEをレンタルした施設
道の駅FARMUS木島平レンタル情報・予約は下記まで TEL:0269-82-2800 mail:info@kijimadiara.org |
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