新登場!!サイクルツアーサポートバスを体験してみた vol.2
レジェンドとめぐる、信号が1つもない120kmサイクリング
こんにちは。ここのところ「E-BIKEでできること」ばかり考えている田中jです。
レクレーション、レジャーとしてのサイクリングに最適なE-BIKEですが、少し視野を広げてみるとE-MTB(電動アシスト付マウンテンバイク)の世界選手権が開催されるなど、いわゆる”ガチ”サイクリストの世界にも確実に浸透してきていることがわかります。
テストツアー②への参加を決めた私ですが、な、なんと、今回のツアーは「地元サイクリングチームおおぞら自転車クラブとのコラボ企画」であるとのこと。
そういえば、おおぞら自転車クラブ代表の松山参治さんも「せっかくE-BIKEがあるんだから、何かおもしろい企画やりたいよね~」と話していたっけ。15年来のお付き合いがあり、その自転車熱をひしひしと感じていた私。これは今回も絶対おもしろいことになるはず!!
もう一度あのコースを走ってみたい
どうしても気になった私は松山さんを訪ね、コッソリ事前に情報収集。
松山さん「信号を1度も通らずに120km走れるコースがあってね、おそらくワンウェイ(折り返しとか周回とかではない)のコースで信号が1つもない120kmなんて、日本でここだけじゃないかな。」
田中j「知ってます!!昔イベントで走ってましたよね!!野沢からカヤノ平、秋山郷に抜けてローカルルートを帰ってくるコースですよね!!」
松山さん「我々ももうシニアクラブだからさ、ロードバイクだけじゃ120km走るの大変なんだよね。最後にこのルートをフルで走ったのはもう10年前かな。でも、もう一度走りたいなって。だからさ、E-BIKEとロードバイクのハイブリッドサイクリングを考えたの。これにバスを組み合わせれば、本格的な山岳ロングライドなんだけど、ハードルは下がるんじゃないかな。」
田中j(てか、10年前でももう60オーバーじゃ、、、)「スゴイ。正直、地図を見ても、いただいたgpxデータを読み込んでみても、どこを走っているのかわからない道もある。。。時間さえあれば120kmという距離は走れるとしても、このルートはローカルレジェンドおおぞら自転車クラブのみなさんとでなければ走れないですね!!」
松山さん「上松くんにも声かけたらさ、彼は全部E-BIKEで行こうかなって言うんだよ~。E-BIKEをカスタムしたりしてるからね~。好きだよね~。」
田中j(もしものときの車両トラブルにも対応している。。。このツアー、参加しない手はない。)「さらに楽しみになってきました!!」
おおぞら自転車クラブメンバーで自転車店「上松商会」を営む上松正義さん。ブリヂストンアンカーのプロショップにも登録されている。
そして向かえたツアー当日
実はこのツアー、前回同様JAPAN ALPS CYCLINGのメンバーを交えて、にぎやかなセッションになる予定でした。しかし、当初予定されていた日程は朝から雷雨。日程変更を余儀なくされた結果、まさにローカルメンバーでのテストツアーとなりました。これはこれで濃いセッションになりそう。
こちらが今回のメンバー。左から4名がおおぞら自転車クラブの所属。平均年齢70歳。恐れ入ります。
今回はE-BIKEとロードバイクを乗り換えながら進むメンバーもいて自転車の台数が多かったり、道が細くバスは迂回せざるをえない箇所もあるためハイエースも帯同、心強いですね。
こちらが今回のコース。名付けて「やまなみハイブリッドサイクリング」。
テストツアー②「やまなみハイブリッドサイクリング~信号が1つも無いぐるッと120km~」 距離120km超、累積標高約2,800m!!
発着地点はいいやま湯滝温泉に設定。なるほど、これなら温泉に入ってから帰れますね。
(道路状況等によりアップデートされた区間あり、Googleマップと画像マップで一部情報が異なります)
いざ、出発!!
まずはE-BIKE区間。野沢温泉スキー場を経由し、上ノ平高原を目指します。前回、テストツアー①で下ったルートを今回は上っていきます。
野沢温泉スキー場柄沢駐車場を過ぎたあたりに、八幡清水という湧水があります。ボトルへの給水はこちらがオススメ。
普段から自転車に乗っているみなさんがE-BIKEに乗ると、まさに鬼に金棒。あっという間にゲレンデ中腹。やはりここは外せません、見晴台。サンセットポイントであるものの、昼間の展望も最高です。
こんなに楽していいのかしら~、と松山さん。おおぞら自転車クラブのジャージと秋晴れの空がベストマッチ。
ゲレンデ最後の激坂も難なくクリア。E-BIKE→ロードバイクのトランジットポイントである上ノ平高原で一休み。バスがカフェに変わるこの姿も板についてきました。サポートのオペレーション効率も上がってきたような気がします。
この日は10月7日。だいぶ色づいてきました。
天気がいい日のこの高原ルートは最高の一言に尽きます。一度は走ってほしいルートです。
ツアーでは信越自然郷アクティビティセンターでレンタルしているE-BIKEを使用していますが、油圧ディスクブレーキを搭載しているので下りでの安心感も抜群です。
しばらく走ると目に入る山容が明らかに変わり、秘境「秋山郷」が近づいてきたことを感じさせます。
こうして、秋山郷切明温泉に到着!!
今回は信越自然郷サイクルステーションにも登録されている秋山郷 雄川閣の駐車場をお借りしてランチ休憩。週末であれば雄川閣でランチがとれる(要事前予約)のですが、この日は平日ということもあり、スタッフが仕込んできた地元野菜たっぷりのカレーをいただきました。
ここからはメリハリのあるアップダウンが出てくるため、E-BIKEに乗り換えます。切明温泉で全体行程の約半分。まだまだ行きますよ~。
バスも出発していきました。ドナドナ♪
快調にペダルを回すと、見えてきたのは鳥甲山。(個人的に)信越登りたい山ランキングトップ3に入っている山です。素晴らしいロケーション。
さらに進むと、THE秋山郷という風景に出会いました。休憩スポット「へいけ茶屋」から望む河岸段丘の深い渓谷です。
この先でちょっとトラブル発生。一部メンバーのE-BIKEのバッテリーが切れてしまいました!まだ残量のあった私のバッテリーと交換、私はE-BIKEからロードバイクに乗り換えて進むことになりました。体力的に厳しくなってきたメンバーは車に乗車し先回り。このフレキシブルな対応もサポート車両あってのもの。ありがたや。
秋山郷から栄村の五宝木集落に向かって進みます。徐々に秘境から里の雰囲気が増してきます。ロードバイクのタイヤをグラベル仕様に変えておいて正解でした。少し荒れた道も快適。
そして、いよいよこのスポットへ。
五宝木トンネルです!!(個人的に)信越通りたいトンネルランキングトップ3に入っていたこのトンネル、ついに通過できました!!
めちゃめちゃ暗いので、明るいライトとテールライトは必須です。ご注意ください。
名湯「北野天満温泉」、学問の神様「北野天満宮」のある栄村北野集落。戻ってきたな~、と感じる風景になってきました。夕日を浴びながら気持ちよくペダルを回します。本当はこの手前でE-BIKE→ロードバイクへのトランジットを予定していましたが、日没が迫っていたため、このままE-BIKEのまま行っちゃえ~ということで乗り換えなしで進むことになりました。
途中、北野天満宮では「効率的なライドができるようになりたい~」と道端から頭を下げました。(急いでいたので、、、今度ちゃんとお参りに行こうと思います)
千曲川沿いまで降りてきて、バスと合流した時にはもう薄暗くなっていました。あと10km!急げ~。
何とか完全に日が暮れる前にゴール!!
長かった~。でもそれ以上に楽しかった~。
こちらは田中jのストラバのログです。スタートがE-BIKEだったのですべて電動自転車で記録されていますが、E-BIKE30km、ロードバイク90kmぐらいのライドでした。それでも最初の上ノ平高原までの上りと、切明温泉からの上りをE-BIKEでカバーできたのは体力的にとても楽に感じました。
眺望あり、高原あり、秘境あり、本当に最高のコース。何よりおおぞら自転車クラブのメンバーとのライドは思い出に残るものでした。
サイクルツアーサポートバスについて
今回、信越のポテンシャルを感じる山岳ロングライド系の2つのテストツアーに参加しました。
マイクロバスサイズなので意外と取り回しがよく、よほどの山道でなければ自転車と同じ道でサポートしながら進んでいくことができそうです。
今後もこのようなテストツアーを実施し、本格稼働(ツアー商品化)に向けてブラッシュアップを図っていくそうです。
また、自転車ショップやサイクリングチームのツアー・イベントのサポートでも使用できるようです。(運行費用がかかります)
興味のある方はお気軽にご相談ください、とのこと。問い合わせ先は以下のとおり。
信越自然郷アクティビティセンター
電話:0269-62-7001 月~金 8:30~18:00 上記の時間以外は電話対応ができません。メールでのお問合せをオススメいたします。 |
まとめと感想
・ローカルレジェンドおおぞら自転車クラブメンバーとのライドは最高だった
・サイクルコンピューター、スマートフォンのナビゲーション機能も充実しているが、今回のようなコースはガイド、ナビゲーターの存在が心強かった
・サポートバス、サポート車両があることによりトラブル対応への安心感はもとより、軽い荷物で走れる爽快感とシチュエーションに合わせてバイクチェンジできるという特別感を味わうことができた
・7割以上ロードバイクに乗っていたので、5 PEAKS Challenge 達成に向けてストラバを途中で切り替えればよかった(猛省)
・E-BIKE適地であることを再認識すると共に、山岳コースはバッテリー切れの恐れもあるため、E-BIKEでのロングライドを計画する場合は事前に信越自然郷アクティビティセンターに相談するのがよいと感じた
いよいよ秋本番。走るなら今!!
#信越ペダル キャンペーンおよび5 PEAKS Challengeは10月31日まで開催中。
お気軽サイクリングも本格ロングライドも楽しめる信越自然郷をお楽しみください。