【体験レポート】おいしいスイーツと新緑の風景がごほうび!千曲川に沿ってのんびり走る片道サイクリング

サイクリング
#E-BIKE#カフェ#スイーツ#女子旅#日帰り#温泉

2022-06-06

菜の花の季節にご好評をいただいた「咲くっとスイーツサイクリング」プラン。普段自転車にまったく乗っていない筆者が、6月から始まる「ローカル線と千曲川コース」を体験してきました。

このコースは北陸新幹線 飯山駅を起点とし、約14キロの道のりを千曲川に沿うようにサイクリングするもの。途中にあるカフェでプラン参加者しか食べられないスイーツを味わい、温泉施設で自転車を乗り捨てた後は、JR飯山線でスタート地点に戻ります。

基本となる所要時間は約3時間ですが、途中で食事や買物をしたり、温泉に入ったりしながら1日遊ぶこともできます。

いきなり14キロもサイクリングできるのか? という不安がありましたが、結果から先に話すと…楽勝だったんです。 そして楽しい! いつもは車で通り過ぎてしまう風景を、自転車に乗って見に行ってみましょう!

 

流行りのE-bikeなど、自転車の種類が豊富!

スタート地点は飯山駅1階、信越自然郷アクティビティセンターです。カゴ付きのシティサイクルから、最新のスポーツタイプのE-bike(電動アシスト付き自転車)まで、いろいろな自転車がそろっています。

流行りのE-bikeに乗ってみたかったのですが、選んだのはタイヤが小さい折り畳みバイク。これなら乗り降りが楽そうで安心安全。

折り畳みで小さくても電動アシスト付きで、フル充電で約40キロも走れるとのこと。変速機もついています。

次は自転車のフィッティング。スタッフがサドルの高さを調整してくれます。つま先が地面に着く程度がこぎやすい位置のようです。

サドルの硬さが気になると伝えると、サドルクッションを装着してくれました。ヘルメットは締めつけ感があったので、大きなサイズに変えてもらいます。

「ちょっとでも違和感のある場合は、どんどん相談してくださいね」とのことです。

そういえば以前、電動アシスト付きの自転車をこぎ出す時に、ぐいっと加速されてびっくりしたのですが…という話をすると、「ペダルを強く踏み込むと、アシストも強めにかかるんです。最近の電動アシストは、より自然にアシストしてくれるので体感してみてください」とのことでした。

こちらは電動アシストの操作パネル。アシストの強さはパワー、オートマチック、ロングの3モードがあり、三角のボタンで切り替えができます。

鍵はサドル下のバッグに、ワイヤーロックが入っています。



 

サイクリングではなく「スイーツがメインです!」

準備が整いました。それでは出発! 同行してくれるのは、「咲くっとスイーツサイクリング」プランの発案者の1人である佐川芳江さん。飯山市の地域おこし協力隊で、信越自然郷の企画・広報やマーケティングのお仕事に携わっています。

「信越自然郷でのサイクリングをおすすめするにしても、どこへ行って何をするか漠然としていると、その気になってもらえませんよね? そこで、見るべきものを盛り込んだおすすめのモデルコースに、おいしいスイーツをセットにしたプランを企画しました」と佐川さん。

「このプランはサイクリングではなくて、スイーツがメインです! ゆっくり行きましょう〜」

 

まずはまちなかの仏壇通りを散策

寺や仏壇店が密集していることで、仏壇通りとも呼ばれる「雁木通り」に向かいます。

要所要所に、サイクリスト向けのルート表示があるので、これを参考にすると便利。

雁木通りの入り口にある美しく整えられた石庭。心が落ち着きますね。すぐ近くに、もみじのきれいな「称念寺」、長野県スキー発祥の地「妙専寺」などがあり、寺巡りもできます。

雁木(がんぎ)とは、家の屋根から落ちる雪で道が塞がれないように、家から張り出した庇(ひさし)のこと。雪国ならではの風景です。

新緑がきれいな「高橋まゆみ人形館」。表情豊かな創作人形の世界を体験できる、人気の観光スポットです。公衆トイレもあります。

次に、桜の名所でもある「飯山城跡公園」へ。駐車場の奥の方にある、あじさいスポットへ立ち寄ってみました、まだ早かったですね…。

斜面一面を彩るあじさいが圧巻ですので、タイミングが合えば、ぜひお立ち寄りください (あじさいが咲いている写真は2018年6月18日に撮影)。

 

上り坂での電動アシストは「天国!」

ここまでは電動アシストを使わずにいましたが、国道117号に合流する場所で上り坂が登場し、電動アシストをオン! 

重かったペダルが、魔法がかかったかのように、すっと軽くなります。思わず「天国〜!」と叫んでしまいました。

ここから道の駅まで、千曲川沿いを通る国道117号を走行します。お天気は最高です!

しばらく進むと、新緑のさわやかな桜並木が延々と続く場所に。気持ちよさそうな木陰で休もうとしたのですが「毛虫がいるので注意。さわるとかぶれますよ!」とのこと。気をつけましょう。

道の駅まではひたすらに平坦な道。歩道を走っていますが、ここを歩いている人はめったにいません。わずかに向かい風だったので、電動アシストを弱めのロングモードにセットし、おしゃべりしながらサイクリング。あっという間に「道の駅 花の駅千曲川」に到着です。

自転車ラックにチェックイン!

飯山駅から道の駅までは約6キロ。途中写真を撮りながら、約1時間で到着しました。

 

「カフェ里わ」で、至福のスイーツタイム!

道の駅にある「カフェ里わ」特製の、このサイクリングプランを利用した人だけが味わえる“チャリパフェ”をいただきます。

自転車のクッキーがかわいい! カップに山盛りのいろいろなスイーツは、ボリューム満点で見た目もカラフル。これは写真を撮りたくなりますね。

チャリパフェには飯山市内の和洋菓子店のお菓子がフィーチャーされています。自転車型のクッキーは「三芳屋」特製。「パティスリーヒラノ」チーズの玉子焼き、「BUNZOO」の生チョコも。ステキなコラボ!

カフェ里わで人気の、季節のソフトクリームはブルーベリーでした(季節によってフレイバーが変わります)。

フレークやスポンジの食感に、フローズンフルーツの酸味もあいまって、最後まで飽きずにおいしく食べられました。

カフェにはランチメニューもあるので、お昼をここで食べるのもいいのでは? 今回は、旬の飯山産アスパラガスのシーザーサラダを注文しました(期間限定メニューです)。

栄養が逃げないよう、低温スチームで調理されています。疲労回復効果があるというアスパラギン酸をたっぷり摂取できますね。

道の駅内にある農産物直売所にも立ち寄ります。この季節の主役は山菜。根曲がり竹がサバ缶とセットで絶賛販売中でした。この2つがあれば、郷土料理のみそ仕立てのたけのこ汁が作れます。

 

謎のキノコと雄大な千曲川ビュー

道の駅を後にし、国道117号をさらに北へ向かいます。途中、以前から気になっていたキノコのオブジェをじっくり観察。カサの部分は鉄でできているのか、かなり頑丈。

キノコの隣にはチェーン着脱場と公衆トイレがあります。ツツジがきれい。

すぐ近くの常盤大橋で千曲川を眺めます。

水と緑と連なる山々。この場所で雄大な千曲川をゆっくり眺めたのは初めてです。

自由気ままに立ち止まれるのが自転車のいいところですね。

ちょっと戻り、国道117号から外れます。一般車両は入れない土手を走行中、L26の文字に遭遇。何かのサイン?

この土手の終点まで行くと、進行方向に見えて目立っていた、赤い屋根の建物に行き当たりました。戸狩の「真宗寺」は、改めて近くで見ると、立派な屋根に圧倒されます。よく見ると、はしごも赤い!

ゴール地点まであと数キロ。ぐっと千曲川に接近し、田舎らしい道を走ります。川沿いの田んぼは、田植えの準備で水が張られていました。

飯山線も並行して通っています。小さな鉄橋がかわいいですね。

 

いいやま湯滝温泉で自転車を乗り捨てる

北信濃的な風景を満喫しながら、サイクリングのゴール地点「いいやま湯滝温泉」に到着。道の駅からは約8キロ。所要時間は1時間10分でした。

正面の建物1階が駐車場になっている場所に、サイクルステーションの看板と自転車ラックがあります。ワイヤーロックをかけて自転車を留め置き鍵とヘルメットは受付に渡します。これで自転車の乗り捨ては完了です。

無事ゴールにたどり着いて、ほっとしました。ところどころにある、サイクリストをサポートしてくれるサイクルステーションの存在も、安心感がありました。

 

露天風呂と北信州みゆきポークでくつろぐ

自転車を乗り捨てた後は、JR飯山線に乗って帰路につくことになりますが…ここまで来たら、温泉に入らないのはもったいないですよね?

このコースプランに付いている、入浴割引券(300円)を活用しましょう!

pH8.6のアルカリ性単純温泉で、よく温まると評判のいいやま湯滝温泉。食堂では地元のブランド豚、脂身までおいしい北信州みゆきポークのメニューもいただけます。トンカツやしょうが焼きが人気だそうです。

平日は温泉と食事がセットになったおトクなプランも。帰りは列車なのでビールもOKですね(この食事付きプランは、入浴割引券のご利用ができません)。


毎週火曜定休日(祝祭日を除く)

【入浴料】大人(中学生以上)550円、小学生250円、小学生未満無料

【温泉 営業時間】10:00~21:00(最終受付20:30)

【食堂 営業時間】平日11:00~14:30

土日・祝日11:00~15:00 16:30~19:00

休憩所、Wi-Fiあり。食事のみの利用もOK。タオルは210円で購入できます。

※2022年6月時点の情報です


 

帰路はローカル線。飯山線の車窓風景は格別!

長野〜越後川口間を結ぶJR飯山線の上境駅は、いいやま湯滝温泉から約400メートルで徒歩5分。無人駅で、待合室と公衆トイレがあります。

列車の本数は少ないので、事前に時刻表を把握しておき、いいやま湯滝温泉で楽しく過ごして時間を調整することをおすすめします。

上境駅から飯山駅に戻ることができる、午後の列車の運転時刻をまとめてみました。


上境駅発  飯山駅着

12:58 → 13:44

15:02 → 15:52★

17:29 → 18:04

18:51 → 19:20★

★=戸狩野沢温泉駅で乗換

いずれの列車も、戸狩野沢温泉駅で待ち時間があります

※2022年6月時点の情報です


1両編成でやってきました飯山線。ローカル線に乗り慣れていないと戸惑いそうなポイントをいくつか説明します。

まず乗車位置。プラットホームに案内が表示されています。

上境駅では列車のドアは自動で開きません。丸いボタンを押して自分で開けます。車内で整理券を取るのをお忘れなく。飯山駅までの運賃は240円。支払いは飯山駅の改札でお願いします(運賃はプランには含まれていません)。

自転車で走ってきた道を飯山線で戻ります。ちょっと高いところを走る列車から、再び千曲川ビューを楽しみます。

一面の田んぼビューも圧巻です。限られた時期しか見ることができない、田植え前の水が張られた田んぼの風景が広がっていました。季節が進み稲が育つと、また違った風景を見ることができます。

 

自転車に乗ってみませんか?

14キロをサイクリング、と聞くとハードルが高そうに思えましたが、体験してみると平坦な道を走るコース設定と電動アシストのおかげで、難なく走破できました!

自転車や列車から見るいつもの風景はちょっと新鮮で、特製スイーツにも大満足! 旅人気分でスローな時間を過ごしリフレッシュできました。

「咲くっとスイーツサイクリング」プランなら、普段運動をしていないという人でも大丈夫! 自転車に乗って、おいしいスイーツと、心躍る風景を見つけに行ってみませんか?

「咲くっとスイーツサイクリング」プランの詳細とご予約は、こちらのページからどうぞ。
6月のプランは、この記事でご紹介した「ローカル線と千曲川コース」のほか、木島平村をめぐる「棚田と湧水コース」もあります。

 

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