現地からお届け!スキー場レポートVol.7.1〜斑尾高原スキー場・タングラムスキーサーカス「新雪滑走編」〜

ウィンタースポーツ
#japow#madapow#スキー#スノーボード#パウダースノー

森を滑る!信越エリアで大人気のスキー場からレポート!

(取材日:2023/1/ 31)

ご無沙汰しておりました!!雪が降ったらお腹が痛くなる、田中jです。

今シーズンはあっちで降ってりゃこっちで降らない、あっちかなと思いきやこっちだったりと、降雪の予想=次の降雪時にはどこのスキー場に行こうか、という予定が立てづらいシーズンですね。私の肌感ですが、気になるのは標高の低いところでは降雪が少なくなっているな、という点。

ただ、昨年、一昨年のように飯山の市街地でも積雪が2mを超えることもありますので一概には言えないんですが、世界的な気候変動がこの豪雪地信越にも影響を及ぼしているのは確実だと思っています。今この記事を書いている2023年2月上旬、雪はもう春のそれになっています。降雪が少ないこともありますが、なにより暖かい。

雪遊びが楽しめるこの環境をいつまでも大切に守っていきたい、そう強く感じながらシーズン半ばを過ごしていたその時、いいタイミングでいい降雪がありました。これは、行くしかない。しかも今日は腹痛を理由に仕事を休まなくていい日だ。なぜなら、別件の番組収録でもともとスキー場を訪れるスケジュールが組まれていた日だったから。

それでは、レポートしていきましょう!

目次

Vol.7 .1| 斑尾高原スキー場・タングラムスキーサーカス「新雪滑走編」

「MADAPOW」に世界が注目

MADAPOW(マダパウ)という言葉をご存じですか?

スキー、スノーボードで信越エリアに訪れたことがある方なら、一度は耳に(目に)したことがあるのではないでしょうか。

ちなみにこちら、MADARAO POWDERの略です。そのままじゃん。。。そうなんです。そのままなんです。でもそのぐらい、シンプルで最高に楽しいエリアなのです。余計なものは必要ない。

斑尾山は標高1,382m、信越トレイルとあまとみトレイルの結節点にあたり、グリーン期においてもトレッキングはもとよりトレイルラングラベルライドが楽しめる、まさにオールシーズン対応型アウトドアアクティビティ天国、と言っても過言ではありません。

スキー場パンフレットにも、このとおりばっちり記載があります。

日本の豊富な積雪量と良質な雪質はJAPOW(ジャパウ)と呼ばれ、世界中のスキー、スノーボーダーから支持されています。その中でも信越エリアはその地理的条件から2,000m、3,000m級の山岳エリアでなくても多くの雪が降り、一晩の降雪量が40cm~50cmは当たり前、時には70cm~100cm近くになることも。いわゆる「リセットされる」というやつですが、このリセット率の高さこそ、信越エリアのスキー場の魅力だと思っています。

ゆえに、信越には「パウダー」推しのスキー場も多いわけですが、斑尾山にある「斑尾高原スキー場」そして「タングラムスキーサーカス」には、特筆すべき特徴があります。

 

「斑尾山」のポテンシャルとは

まずはこちらをご覧ください。

引用:斑尾高原スキー場ゲレンデマップ

引用:タングラムスキーサーカスゲレンデマップ

ゲレンデマップにある「非圧雪」の文字、表示ばかりを探してしまう人、いますよね。私もその仲間です。パウダー推しの斑尾、きっとマップにもその表示が多いに違いない。と思いきや、このマップにはある特徴があります。わかりますか?

そう、森を滑る「ツリーランエリア」の表示がやたらと多いのです。逆に、非圧雪の表示は見当たりません。そう、ここ斑尾山においては、パウダー=ツリーランともいえるのです。マップに表示があるものを数えるだけでも、2つのスキー場合わせて14コース。ここに斑尾高原スキー場マップ最上部にある㉖という番号の森を抜けていくアプローチルートを加え、なんと15ものツリーランコースがあるのです!斑尾高原スキー場だけでも10のツリーランコースがあり、これは何と日本一なのです!!

ツリーランコースの中には、沢地形を活かしたスノーボーダーにはたまらないコースもあったり、もちろん、ツリーランだけでなくオープンバーンの非圧雪斜面(黒い線、上級者コースはほぼ非圧雪と思ってもらってOK)も両スキー場にあります。ということは、滑りのスタイルに合わせてルートを選べる、MADAPOWの楽しみ方を選べる、夢のようなエリアなのです!!

そして、コースが豊富ゆえ、好みによってそれぞれに分散していきます。少し出遅れたかな、と思っても、ファーストトラックとはいかずとも、オーバーヘッドのパウダーを楽しむことができるラインが残っているのです。

 

百聞は一見にしかず

この日は斑尾高原スキー場からアクセス。前日夜から朝にかけて約40cmの積雪ということで、まさに絶好のコンディション。平日の朝9時前にもかかわらず、チケット売り場には行列がありました。

「百聞は一見にしかず」というこの言葉が適切なのかどうかは正直わかりませんが、両スキー場のMADAPOWを感じられる動画がありますので、いろいろ解説するより、まずはご覧ください!!


こちらのライダーはイケイケの信越ローカル50歳!!もう、一生パウダーラン!!


こちらのメインライダーは何と小学5年生!!もちろん信越ローカル!!いやー!楽しそう!!

一口に「ツリーラン」と言っても、様々なバリエーションがあります。森の植生や斜面の向き等によってコースの雰囲気が異なるのも、斑尾山のツリーランの特徴です。ブナ・ナラに代表される広葉樹の森を抜けるコースもあれば、針葉樹のコース、ファミリーアドベンチャーと名付けられた比較的斜度の緩いコースもあります。

どうでしょう、私が降雪時に腹痛を引き起こす理由がわかるかと思います。とにかく「その日その時、そのメンツ」によって多彩な滑りが楽しめる、これが斑尾なのです。

おいおい、パウダーパウダー騒ぐのはいいけど、大事なものを忘れちゃいないかい?

と、いう声が聞こえてきました。大丈夫、忘れていませんよ、それでは紹介します。

 

ノスタルジックな「第13リフト」

動画の中に、今となっては貴重な「シングルリフト」が登場していたのにお気づきでしょうか?これが、ツリーランと並んで斑尾高原スキー場の象徴とも言うべき「第13リフト」、通称「Pizza BOX」です!!

どうですか、このノスタルジックな感じ。

晴れたときは、リフトからこんな景色が望めます。

山々の眺望も美しいのですが、リフトはゲレンデサイドに自生するブナの近くを通っていくので、木々がまとった「霧氷」がめちゃくちゃキレイなんです。これはぜひ一度見てほしい。ゲレンデ最上部からは迂回コースもあるので、スピードコントロールしながら滑ってこれる技術があれば、ゲレンデ最上部からの絶景も拝むことができますよ!

さて、こちらは少しレベルアップしたら見ることができる景色をご紹介します。

第13リフト降り場から、先に紹介した㉖のアプローチルート「アドベンチャーアイル」を少し進んだところから見える絶景。信越五岳と野尻湖が一望できるポイントです。斑尾山の山頂はすぐ後ろですが(笑

ここアドベンチャーアイルを抜けていくと、そこには動画のようなパウダー天国が広がっています!

ちなみに、このパウダー天国(POWDER WAVE2方面)はタングラム第2リフトからもアクセスできます。こちらだとトラバースしなくてよいので、スノーボーダーはタングラム第2リフトを利用するのもオススメです。

2つのスキー場共通パスである「マウンテンパス」というチケットが用意されていますので、奥深きMt.MADARAOを満喫するためにも絶対にマウンテンパスをGETした方がいいです。

さて、MADAPOWレポートからパウダー行きのリフト情報まで、ここまでゲレンデ現場からお届けしてきました!!

MADARAO愛が強すぎて長くなってしまったので、ゲレンデ以外のレポートは別にお届けいたします!!

ちなみに別件の番組収録とは、地元CATVによる広報番組のことでした~。

 

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